暗闇の中でも、それがコーラの瓶だとわかるように、
試行錯誤を重ねてつくられた複雑な造形。
そのラインが女性の身体を模したという噂に
なんとなく共感できるほど、
女性的な佇まいがコーラの瓶にはありました。
Cokeのための女性らしさ
今年クリエイティブ ディレクターに就任したマーク・ジェイコブスが
興味深い「Diet Coke」のデザインとプロモーションビデオを発表。
ファッションデザイナーによるこのシリーズでは、
グラフィックで女性らしい表現をねらったものが多い気がします。
前任のジャン=ポール・ゴルティエは、瓶自体を女性にみたてて、
まんま下着を着せたような直球の表現をしていましたが、
今回のジェイコブスは80s, ‘90s, ‘00sを代表する女性のイラストを施しています。
おもしろいのは、アイコンとしての女性の表現を、
映像によって突き詰めているところかなぁと。
まるで自分の彼女とPhoto boothの中で戯れるように、
服を脱ぎながら写真を撮り続けるマーク本人は、
見ていて決して心地良いものではありませんが…
http://youtu.be/tBE8pa_PhdE
Cokeのロゴエレメント
このシリーズ特有のものなのか、Diet Cokeのロゴは、
Coca-Cola Brand Standardsによるものとは随分と異なります。
Coca-Cola Brand Standardsによる「Coke」ロゴのような、鋭い力強いフォルムに比べ、
エレメントが丸みを帯び、縦に伸びた柔らかい印象の書体になってます。
パッケージの印象を、より女性的なものにみせる点に寄与しているかも。
マーク・ジェイコブスといえば、デビュー当時は滅多に素顔を見せないイメージでしたが
コカ・コーラ社のクリエイティブ ディレクターになったら、
本人がプロモーションに出なきゃいけない決まりでもあるんでしょうか?